便秘の種類と原因
便秘には、直腸性便秘とケイレン性便秘と弛緩性便秘の3種類があります。これらの種類で対処の仕方も異なります。これらの種類の違いと、便秘が起こる原因を知っておきましょう。
まず、【直腸性便秘】の特徴は、数日間排便をしないことが何回もある・便が水分を含んでいなくて、便が硬くてカチカチになってしまっている・便を出すときに、肛門が傷つき、痔になりやすくなってしまう。
この直腸性便秘は、便意があるのに、忙しかったり、我慢をしてしまったりすることを何度もしたことにより排便がしにくくなってしまうというタイプの便秘です。
直腸までは便は来ていますが、長時間、腸内にとどまってしまうと、水分がどんどん失われていって、便が硬くなってしまいます。そのため、便意を感じたら、できるだけ早くトイレに行って排便をするように心がけましょう。
次に【ケイレン性便秘】。便意があって、便を出そうとしても便が出にくい・小さいコロコロとした便がいくつも出てくる・便秘だけでなく下痢の症状も出て、それを繰り返す。
このケイレン性便秘は、ストレスがかかることで引き起こされるタイプの便秘です。腸というのは、脳が指令を出して動いています。ストレスや睡眠をきちんと取っていないと自律神経のバランスが崩れます。そうなると腸がケイレンを起こしたみたいになり、便がスムーズに排出されなくなってしまいます。このタイプの便秘の場合、ストレスをできるだけ溜めないようにして、体だけでなく、心も癒すことが重要といえるでしょう。
最後に【弛緩性便秘】の特徴はお腹のハリがある感じが毎日のように続く・すべての便を出し終わったという感覚がない。この弛緩性便秘は、腹筋の力が低下することで引き起こされるタイプの便秘です。また、腸の筋肉がうまく働かずに便を外に押し出す力がなくなっているために引き起こされる便秘でもあります。
一般的には、高齢者や出産をしたことがある女性、体がもとから弱い人などが起こりやすい便秘とされています。
しかし、近年では、若い女性の間でもこの便秘になる方が増えてきています。その理由として、運動をしていなかったり、腹筋の筋力が弱かったりするためです。このタイプの便秘の人は、運動を定期的に行ったり、腹筋の筋力をアップさせるような運動をしたりすると効果があります。